業種別のシステム
パーソナルジムの予約システム|当日キャンセルの空き枠を埋める
2026.10.21
パーソナルジムの予約が埋まらないのは、枠が足りないからではありません。
空いている枠が、通える人に伝わっていないだけです。
キャンセルが出たときに LINE で知らせる仕組みを設計してみます。
以下は実在の店舗の事例ではありません。よくある条件を置いたものです。
パーソナルジムの予約が埋まらない理由
トレーナー1名、会員30名のパーソナルジムを考えます。
営業は 10:00〜19:00。1回のセッションは60分です。
間に15分の片付けを挟むと、1日に7枠とれます。週では49枠です。
会員が来たい時間は決まっています。
| 時間帯 | 週の枠 | 実際 |
|---|---|---|
| 平日 16:15〜18:30 | 10 | 満席 |
| 土日祝 終日 | 14 | 満席 |
| 平日 10:00〜16:00 | 25 | 6枠だけ埋まる |
1週間の時間割に並べるとこうなります。
| 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00〜11:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
| 11:15〜12:15 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
| 12:30〜13:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
| 13:45〜14:45 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
| 15:00〜16:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
| 16:15〜17:15 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 17:30〜18:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
● 人気の時間帯 / ○ 人気がない時間帯
予約は週に30件です。
人気の時間帯は24枠あり、ここは毎週ほぼ埋まります。
残りは平日の昼の25枠です。ここに入るのは6枠だけ。19枠は空いたまま終わります。
ここに当日キャンセルが乗ります。週に3件ほどです。
ほとんどが人気の時間帯で出ます。空いたことは誰にも伝わりません。その枠もそのまま流れます。
flowchart TD
A["人気の時間帯の予約"] --> B["当日キャンセル"]
B --> C["誰にも伝わらない"]
C --> D["枠が空のまま"]
空いているのは、平日の昼の19枠と、当日キャンセルの3枠です。合わせて週に22枠あります。
新しく入りたい人に出せる枠は、平日の昼しかありません。
トレーナーが1人なので、ここが売上の上限になります。
枠が足りないわけではありません。空いている枠はあります。
その時間に通える人へ、空いていることが伝わっていないだけです。
人気の時間帯を取っているのは、日中働いている人です。男性の比率が高くなります。
平日の昼に通えるのは別の層です。主婦層が狙えます。
空き枠を流すのは、いまいる会員に向けた話です。新しい層には、チラシ広告のような別のアプローチが要ります。
キャンセルが出たら LINE で知らせる
- 会員が「来れる時間帯」を登録しておきます。曜日と時間帯を選ぶだけです。予約ではありません
- キャンセルが出ます。その時間に来れると登録している人を、自動で絞り込みます
- その人たちに LINE を送ります
- 先に押した人が取ります。埋まった枠は予約画面から消えます
flowchart TD
A["当日キャンセル"] --> B["来れる人を自動で絞る"]
B --> C["LINE を送る"]
C --> D["先に押した人が取る"]
D --> E["枠が画面から消える"]
送る相手をトレーナーが選ぶわけではありません。
キャンセルが出た時点で、まとめて送ります。誰に届くかは、会員が登録した条件で決まります。
予約システムなら45分・90分の枠も組める
予約をシステムで管理すると、枠の長さを自由に決められます。
紙の予定表や LINE のやり取りだと、だいたい1時間刻みになります。
実際には、こういうものがあります。
- 45分のセッション
- 90分の初回カウンセリング
- 枠と枠の間の片付け
手で管理すると、どこかで抜けます。
時間割をシステムに入れておけば、トレーナーも会員もその通りに動くだけです。
- 種目ごとに時間を変える(60分/45分/90分)
- 初回だけ長く取る
- 枠の間に15分を必ず挟む
- 1日に受ける上限を決める
空き枠を流す仕組みよりも、こちらのほうが日々のメリットは大きいかもしれません。
想定する画面と通知方法
| 誰が使うか | 画面 |
|---|---|
| 会員 | 空き枠カレンダー/予約とキャンセル/来れる時間帯の登録 |
| トレーナー | 自分の枠と当日の予定 |
| 管理 | 時間割の設定/会員/通知のルール |
通知は LINE で統一する想定です。
どこを作って、どこを繋ぐか
全部を作る必要はありません。
既にあるサービスを使うところと、新しく作るところを分けます。
flowchart TD
A["会員とトレーナーの画面"]
subgraph build["つくるところ"]
B["時間割と空き枠"]
C["予約の記録"]
D["誰に送るかを決める"]
end
subgraph connect["つなぐところ"]
E["LINE 公式アカウント"]
F["決済サービス"]
end
A --> B
B --> C
C --> D
D --> E
C --> F
E ~~~ F
使うのは LINE と決済サービスです。
LINE は公式アカウントからそのまま送れます。決済も既にあるサービスで足ります。
ここを自分で作る理由はありません。
作るのは3つです。
- 時間割と空き枠
- 予約の記録
- 誰に送るかを決める部分
この3つは店舗ごとにルールが違います。出来合いの予約サービスだと、細かいところが合いません。
作ったものは、どこかで動かし続ける必要があります。月々の費用がかかります。
この規模なら大きな額にはなりません。ただしゼロではありません。
集客は別の話
空き枠が埋まらない問題と、新規が来ない問題は別です。
新規に効くのはホームページです。あとは Google マップでの見え方(MEO)。
近場を狙うならポスティングも有効です。
Entersight はホームページ制作とチラシなどのグラフィックも扱っています。
予約の仕組みと、新規顧客獲得へのアプローチを一緒に検討できます。
まとめ
- 枠は足りている。空いていることが、通える人へ伝わっていない
- トレーナー1名・週49枠。平日昼の19枠と当日キャンセル3枠で、週22枠が空いたまま
- 「来れる時間帯」を先に登録してもらう。キャンセルが出たら、その人たちへ自動で送る
- 予約をシステムで管理すると、45分や90分の枠も組める
- LINE と決済は既にあるものを使う。時間割と予約の記録は作る
- 動かし続ける場所に、月々の費用がかかる
※ これは想定です。実在の店舗の事例ではありません。